伊勢神宮を起点に、山々と自然に抱かれた大台町で過ごす静かな旅

旅のはじまりは日本文化の象徴ともいえる聖地・伊勢神宮。信仰の地として2000年以上もの歴史をもつ伊勢エリアをじっくり旅しながら、三重県の中心に位置する「奥伊勢」と呼ばれる大台町方面へ。三重県を流れる宮川の流域にある山あいの地域で、まさに伊勢のふところとも言える場所だ。週末の一泊旅行。知らない土地を目指す旅の計画に胸が踊る。山と清流を巡る、懐かしくも新しい三重旅行へ。
清らかな宮川が流れる奥伊勢・大台町
08:55 フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい
09:00 道の駅 奥伊勢おおだい
10:30 大淵寺のスダジイ
11:00 六十尋滝
13:00 中華そば 一冨士
14:15 道の駅 奥伊勢
17:00 名古屋駅
Day1 総移動距離 210.13km
Day1 合計移動時間 約4時間10分
2日目は大台町を存分に味わう旅程を計画した。ホテル周辺でのんびり朝を過ごし、大台町のさらに奥、宮川の渓谷をドライブしながら、奥伊勢ならではの自然と歴史を辿る。
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朝をホテルで過ごす贅沢
少しゆっくり起きる朝。楽しみにしていたのが朝食ボックスだ。「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい」では、2段のお重スタイルを提供している。鮎や海老、里芋などの川・海・山・里のめぐみが盛り込まれていて、朝食とは思えないほど充実している。
部屋でいただいてもいいが、せっかくならロビーラウンジで会話を楽しみながらゆっくり味わいたい。この朝食ボックスは施設ごとにメニューが違う。それぞれ土地のものを選んでいて、旅の楽しみのひとつになっているのだ。ついつい長居してしまいそうだが、2日目も魅力的な旅程が待っている。後ろ髪をひかれつつチェックアウト。
「道の駅 奥伊勢おおだい」で地元の産品を求める
2日目の旅は、すぐ近くにある「道の駅 奥伊勢おおだい」から始まる。旅先のお土産は道の駅で買う、というのが定番になっているけれど、やはり行くなら朝イチだ。地元の方が持ち寄る特産品はどんどん売り切れてしまう。つまり早い者勝ちなのだ。
早々に最後のひとつとなっていた、道の駅自慢の人気商品「きつねおにぎり」。味付け油揚げ、干しエビ、ねぎが入ったそれは、香りと旨味がぎゅっと詰まっている。さらに、大台町で作られた緑が香る朴の木の葉で包んだ空豆餡のよもぎ団子「ばっちゃんず」、奥伊勢ゆずの果汁を使用した「ゆずっこ」も、旅のお供として購入した。まるで宝探しのように売り場をくまなく見てしまう。道の駅はつい長居してしまう。
約45 分
三重県道31号・大台宮川線を進んでいくと、宮川の鮮やかなエメラルドグリーンはどんどん色を濃くしていった。
300年の土地の証人「大渕寺のスダジイ」
大樹の森で、生き残った一本の巨木
聳え立つ「スダジイ」は、樹齢300年以上、樹高約20mの巨木だ。当時この一帯は大樹の森で、この樹はその生き残りと伝えられている。これからさらに深い森へ進むにあたり、迎え入れてくれるような存在であり、同時に自分も見守られているような気がした。カメラに収まりきらないほどの梢を見上げ、すーっと深呼吸。静かな山間の村でずっと佇んできたのだろう。数百年という時の流れに想いを巡らせ、次のスポットへ。
静寂の森に轟く「六十尋滝」
九十メートルの名を持つ滝
さらに10kmほど進んだ先にある「六十尋滝」。清流沿いのハイキングコースを歩いていくと、まさに秘境と言える景色が目に飛び込んできた。尋とは腕を広げた大きさのことで、六十尋=90メートル(1.5メートル×60尋)もの高さを表現し名づけられたという。実際には90mはないものの、岩壁から流れ落ちる飛瀑に圧倒される。
訪れたのは初冬であったが、葉を落とした木々の合間から見上げる滝の姿はまさに荘厳のひとこと。きっと、春は新緑、秋は紅葉など、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれるのだろう。ひんやりとした空気が気持ちいい。マイナスイオンを全身で浴び、リフレッシュ。「この先に滝があるの?」とおそるおそるだったけれど、観光地にはない静かに流れる時間に身を置くことができた。
約60 分
車一台が通れるほどの道幅。次第に気持ちにも余裕が生まれ、宮川ダムからの絶景を眺めながら優雅にドライブを楽しんだ。
宮川の水が染みる、旅の締めは「中華そば 一冨士」
宮川渓谷からふたたび大台町へ。旅の締めくくりに立ち寄ったのは「中華そば 一冨士」だ。野菜がたっぷり入った、あっさりしながらもコクのある「五目中華そば」を注文。宮川の清らかな水と紀州の海産乾物を惜しみなく使い、手間ひまかけて仕込まれた和風醤油ベースのスープが、たくさん歩いた身体にじんわりと染み渡る。卵が添えられているのもうれしい。
「五目中華そば」と並んで人気の「ちゃんぽん」や、カレースープ系のメニューも気になり、思わずメニューを眺めてしまう。麺をすすりながら、伊勢、そして大台町で過ごした旅の時間を静かに思い返していた。
約1時間45 分
夕暮れを迎え、旅も終わりに近づいてきた。高速道路に乗る前に「道の駅 奥伊勢木つつき館」に立ち寄り、土産を手にして帰路につく。
森と水が導く、伊勢神宮と大台の旅
伊勢神宮から奥伊勢・大台町への旅。「ちょっとした冒険だったな」と、街へと変わっていく景色を眺めながら思っていた。そして旅の拠点となった大台町では、「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい」では、心から休息することができた。リラックスできる上質な部屋はもちろん、ロビーラウンジでの時間も思い出深い。
おかげで2日目も、まだ知らぬ土地を探求する余裕が生まれた。町を流れるエメラルドグリーンの清流・宮川は、やがて伊勢神宮へと続く水でもある。その源流に近い場所を訪ねられたことは、この土地をより深く知るきっかけになったように思う。