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30 days Road Trip Reporter : ブログ5 -三重編-

日本各地を巡る世界でもっとも魅力的な旅 フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト30日間の旅レポート(第5部)

三重の海岸線を巡る旅:紀伊半島の魅力を探索する旅

三重県は日本の紀伊半島の東側 に位置し、自然の美しさ、豊かな歴史、そして深い神秘的な雰囲気を持つ地域です。海岸の絶景、古代の熊野古道巡礼路、そして豊かな食文化で知られるこの地域で、三重の魅力を存分に味わいながら、山と海が織りなす神秘的な風土を探訪しました。
「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはま」と「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい」を拠点とし、世界遺産の地や神聖な神社、そして美しい景観を6日間にわたり巡りました。三重ならではの温かいおもてなしと地域の食にどっぷり浸り、忘れられない旅となりました
三重県御浜は、熊野古道巡礼路の中心に位置する海岸沿いの町で、数多くの世界遺産へのアクセスに便利な理想的な場所です。日本最長の22キロメートルにわたる玉砂利の海岸が広がる 七里御浜沿いに位置し、壮大な海の眺めと静かな雰囲気を楽しむことができます。また、那智の滝や伊勢神宮の近くにあるため、神聖な名所を巡る拠点として最適です。さらに、御浜はみかんなどの果物も有名で、この海岸沿いの楽園で育まれる農産物の味覚も楽しむことができます。

紀伊半島をさらに北に進む大台までの道のりはベトナムのハロン湾を彷彿とさせるような美しい海岸ドライブが楽しめる地域です。湾や島々にはカキ養殖場や漁船が点在し、静寂で美しい景観が広がります。この地域は、熊野古道巡礼の最終目的地である伊勢神宮の近くにあり、自然と伝統の調和を象徴しています。日本人の「心のふるさと」として知られる伊勢神宮は、日本の精神的・文化的遺産の礎であり、一方で奥伊勢大台の穏やかな美しさは、旅の深遠な体験を振り返るのにぴったりな場所でした。

1日目: 御浜への到着
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはま

奈良から風光明媚なドライブを経て、夕方に「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはま」に到着。フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルは、すでに私にとって第二の家のような存在になっています。コーヒーの味や快適なシャワーなど、シンプルな設備とアメニティやそのデザインが、旅先でも安心感と快適さを与えてくれます。数日おきに新しい場所へ移動しても、ホテルに到着すればすぐにくつろぎ、自分のペースで過ごすことできます。フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはまの特徴、海沿いに位置していることです。窓からは七里御浜のビーチを望むことができ、紀伊半島の海岸線の美しさに魅了されます。
ディナーは「こいし亭」で、手作りのうどん、サンマ寿司、そして天ぷらをいただきました。地元産のサンマや濃厚な出汁の風味が豊かな三重の食文化の入口となりました。

2日目: 陸と海の世界遺産巡り
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはま

この日は、ホテルの部屋から見える息をのむような朝日で始まりました。黄金色に輝く海を眺めながら、鳥たちが飛ぶのを見つめ、ゆっくり飲む朝のコーヒーは至福の時間です。
最初の目的地は「丸山千枚田」。山の谷間に位置する見事な棚田で、風に揺れる稲と急峻な山々の背景が織りなす景色は、まるで魔法のようでした。この棚田は驚くべき業技術であると同時に、熊野古道巡礼路の一部として精神的な重要性を持っています。巡礼者たちは、この静かな美しさと、日本の自然と歴史との精神的つながりに触れることができます。私自身もこの棚田を散策し小さな巡礼のような体験をしました。また周囲の苔むした石や古木に囲まれた小道を歩くと、まるでジブリ映画の世界に入り込んだような感覚でした。

昼食には御浜に戻り、「食堂あお」で新鮮なお弁当とハンドドリップコーヒーを楽しみました。新鮮な海鮮を食べたい場合は、「鬼ヶ城」駐車場で販売されている「てこね寿司」もおすすめです。
午後は、世界遺産に登録されている「鬼ヶ城」に車で向かいました。ここは、約1キロメートルにわたる壮大な海岸の断崖を歩くことができます。午後の太陽が海を輝かせ、まるでダイヤモンドの布のように果てしなく広がっていました。何世紀にもわたる浸食によって形成された複雑な洞窟の造形は、熊野古道巡礼の「陸と海との精神的なつながり」を象徴しているように感じられます。頭上にはワシが舞い、その影が岩の上をちらつく光景は、この場所にさらなる壮大さを与えていました。断崖の縁に立つと、陸と海の境界が溶けて消え去り、無限の地平線へと続いているようで、眼前に迫る大自然の美しさに圧倒されました。

そこからわずか3キロメートル離れたところに「獅子岩」があります。この神聖な世界遺産のすぐそばに「喫茶とんぼ」があります。昭和レトロな雰囲気が漂うこのカフェで、温かい柚子茶を味わいながら、海岸にリズミカルに打ち寄せる波を眺めました。この穏やかな時間は、熊野古道巡礼と伊勢神宮へと続く精神的旅に深く結びついたこの重要な岩礁を見に、海岸へ向かう歩みの始まりとなりました。
劇的な景色――白から黄金、そしてピンクや紫へと移り変わる雲、群れをなして帰路につく鳥たち――は、まさに息をのむものでした。浜辺に立ち、島々が点在する広大な180度の地平線を眺めながら、この壮大な自然の一部であることを感じる瞬間は心に深く残るものでした。

さて、夕食は地元の寿司店「寿し文」へ。優しい老夫婦が営むお店で新鮮なお寿司をいただきました。飾らない、シンプルな一皿一皿からは地元の素材の素晴らしさが伝わりました。帰り際には、近所の農家で採れたミカンをくれました。、心温まるおもてなしとみかんの味は、御浜の魅力を完璧に体現したひとときでした。

3日目: 巡礼の道と自然の驚異
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはま

この日は、地元の名物が詰め込まれた朝食ボックスから。熊野地鶏、めはり寿司、松阪牛、そして新鮮なミカンが入っており、地域の味を存分に楽しむことができました。
最初の目的地は「吉野熊野国立公園」です。ここは世界遺産にも登録されている巡礼路の一部で、古代の道、神聖な神社、そして日本の自然と歴史的遺産を通じた神秘的な巡礼路として知られています。混雑を避けるため、朝早く到着し、樹々に囲まれた道を「那智の滝」に向かって歩き始めます。この滝は一段の滝として日本で最も落差のある滝のひとつで、その力強い水の流れと滝壺にかかる光の虹は、息をのむようで深い神聖な体験を与えてくれました。

滝の上にある寺院へのハイキングもまた魅力的で、苔むした石や森の木漏れ日が綺麗な模様を描き出していました。滝の近くにある寺院は塗り替え工事中でしたが、それでも見どころはたくさんありました。周囲に点在する木造の寺院群からは、歴史とたくましさが感じられました。また、風に揺れる木々はまるで生きているかのようで、そのリズミカルな動きは自然の生命力を物語っていました。その中には中が空洞になった古い木があり、そその幹をくぐり抜けて祈りを捧げ、森の神秘に深くつながることができる神聖な古木でした。
昼食には、那智勝浦の港に立ち寄りました。この港は、美味しいマグロで有名です。港でいただいた特製のマグロ丼は非常に新鮮で、ひと口食べるごとに舌の上でとろけるようでした。食事を楽しみながら、目の前に広がる賑やかな港と穏やかな海の景色は、料理の美味しさと海岸の魅力を完璧に調和されていました。

次に訪れたのは「ホテル浦島」。ここは、海を見下ろす洞窟内に温泉があることで有名です。温泉に浸りながら、流れる雲や空を舞うワシ、そして岩肌に打ち寄せる波を眺めることができます。潮風の香りを感じながらリラックスできる体験は格別でした。アクセス方法は、勝浦港から出ている亀の形をした可愛らしいフェリーに乗るか、ホテルの駐車場に車を停めて、8~12分間隔で運行しているシャトルバスを利用できます。日帰り利用も可能で、自然の壮大さを感じながら、日本人が愛するユニークな「湯治」の文化を体験できるここはぜひ訪れるべき場所です。
御浜へ戻る途中、「熊野三山」のひとつである「熊野速玉大社」を訪れました。この神社は、浄化と再生を象徴する熊野川のそばに位置しています。何世紀にもわたって、神秘的覚醒への門戸として崇拝されてきた場所です。参拝の後には、地元のお菓子店「香梅堂」で軽いおやつをいただきました。ふわっとした軽い甘さの鈴カステラは、旅の疲れを癒してくれました。
夕食には、「道の駅 パーク七里御浜」のすぐ隣にある「居酒屋弁慶」へ。この居心地の良い居酒屋では、熊野地鶏の唐揚げなど地元の食材を使った多彩な料理を楽しめます。

4日目: 御浜から大台へのドライブ
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい

御浜から大台へのドライブは息をのむような景色の連続でした。海岸線はまるでベトナムのハロン湾を思わせるようで、湾や島々にはカキの養殖場や漁船が点在しており、この地域の静けさと予想外の魅力が広がっていました。「道瀬港」やその周辺の海岸は特に美しく、景観豊かな海岸線の中で静かに心落ち着く時間を過ごすことができました。

昼食には、池のそばに建つ趣のあるレストラン「かっぱ倶楽部」に立ち寄りました。この店の静かな環境と透き通った池の水が、その魅力をさらに引き立てています。近くには、2名からの予約制で特別な懐石料理を提供する「稻米屋」や、様々なスタイルのカキ料理が食べ放題で楽しめる「世古牡蠣店」といった魅力的なオプションもあります(事前予約をおすすめします)。
御浜のあとは「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい」にチェックインしました。フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルでのチェックインは、私にとってほっと安心する瞬間になっています。毎回のチェックイン時に、親切で知識豊富なフロントスタッフが、おすすめスポットや地元の隠れた名店を丁寧に教えてくれます。そして特にお気に入りなのが、フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルのスタンプラリー手帖にスタンプを集めることです。このスタンプたちは、旅の達成感を与えてくれる楽しいアイテムです。

その日の夕食には、ヴィソン(VISON)にある「海女屋 なか川」をホテルスタッフが手配してくれました。このレストランは中央の薪火を囲むわずか4つのテーブルだけの温かみのあるログハウスです。こちらでは、地元の名物である伊勢エビやアワビを中心とした料理を、シェフが一皿一皿丹念に調理し、風味豊かなソースとともに提供してくれます。刺身、海藻ご飯、炭火焼きホタテ、伊勢エビ、そして貝料理をいただき、この地域の豊かな海の幸を余すところなく味わいました。このレストランは3世代にわたる海女の女性とその家族によって営まれています。海女とは、海藻やウニ、アワビなどを素潜りで採取する熟練した漁師のことで、この伝統は三重県で2000年以上も前から受け継がれてきました。ここでは、地元の料理の芸術性とおもてなしの精神を完璧に体現しています。


5日目:スピリチュアルな日の出と神聖な場所
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・三重奥伊勢おおだい

この日は早朝5:00に始まりました。朝食ボックスを持ち、日の出を見に二見興玉神社へ。この小さく静かな神社は、三重県の海岸沿いにある隠れた宝石のような存在で、自然と神秘の調和を象徴しています。夜が明けると、空は深い紫色から燃えるようなオレンジ、そして柔らかな青へと変化しました。波の音と朝の始まりを告げる鳥たちのさえずりが響きあい、その優雅な飛翔と調和した移動が、この瞬間の魔法を引き立てていました。朝日を浴びて輝く島々が点在する海岸線は、まるで異世界のように感じられました。ホテルの朝食ボックスを二見浦海岸でいただきながら、打ち寄せる波と黄金色の朝日の中で、静かでインスピレーションを感じる一日の始まりを楽しみました。三重県の特産である海産物とお肉料理のミックスは、フレッシュで風味豊かで、地域の食文化に深く結びついているものでした。

お腹も満たされ、次に向かったのは朝熊山のビューポイント。期待以上の絶景が広がる場所でした。緑豊かな森を抜ける道では、近くで野生の鹿が草を食む姿を見ることができました。頂上では、無数の島々が黄金色の朝日を浴びて輝き、壮大なパノラマビューが広がっていました。いくつかの展望台ではベンチや三脚用のスポットが設置されており、360度の海と山の美しい景色を堪能しました。今日のように晴れた日には、富士山のシルエットがこの忘れがたい景色を完成させてくれます!

次に向かったのは、日本人の「心のふるさと」と呼ばれる伊勢神宮。内宮と外宮から成るこの広大な聖域は、神道の精神性の頂点を体現しています。古木の生い茂る敷地内を歩くと、深い畏敬の念を感じました。清らかな五十鈴川が紅葉を映し出し、その静けさがこの体験をさらに豊かにしました。多くの巡礼者が熊野古道の旅の最後にここで参拝し、再生と浄化を象徴する神聖な場所を訪れます。多くの人が訪れていましたが、伊勢神宮の神秘的なエッセンスはしっかりと感じ取れました。

伊勢神宮内宮のすぐ外にあるのが、おはらい町という魅力的な1キロの通り。伝統的な建物が並び、飲食店やお土産屋さんがあります。ここは熊野古道の巡礼者に何世代にも渡って親しまれてきました。地元の特産品である赤福、伊勢うどん、松阪牛の串焼きや寿司を楽しめる店もあります。おはらい町の中ほどには、おかげ横丁という、江戸時代から明治時代の町並みを再現した街があります。細い路地や灯篭、居心地の良い座席が並び、静かな川が雰囲気を一層引き立てています。その中にある「五十鈴川カフェ」は、落ち着いた内装、精巧な建築、そして景色が特徴で、スイーツやコーヒー、紅茶を提供しており、座敷の席とテーブルの席が選べる絶好の隠れ家です。

昼食は、宮川沿いにある隠れた名店「鄙茅(ひなかや)」でいただきました。茅葺き屋根の民家での食事は、まるで夢のような体験でした。清流宮川のパノラマビュー、鮮やかな秋の葉、緑豊かな山々、周囲の茶畑が一体となった穏やかな雰囲気の中で、季節の食材を活かした美しい懐石料理を堪能しました。一品一品が三重県の豊かな食文化を反映しており、その季節の美しさを見事に表現していました。こうした自然の美しさに包まれながら食事を楽しむことができ、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。このような貴重な体験を逃さないためには、事前の予約を!
ディナーは、伊勢の歴史的なうどん店「うどん福助」へ。太くてもちもちした麺と、旨味たっぷりのつゆが特徴のこのうどんは、神聖な場所にも自然にも触れた一日の心地よい締めくくりになりました。


Day 6: 三重県との別れ
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜美濃

朝は、もみじの里公園から。この公園は、秋は紅葉が楽しめることで有名です。鮮やかな赤やオレンジの葉が公園の澄んだ緑青色の水面と対照をなして、印象的な景観を作り出しています。
ホテルをチェックアウトし、岐阜に向けて北上。途中でいくつか印象に残る立ち寄り場所がありました。最初に訪れたのは、亀山ラーメンを目指してサービスエリアへ。赤味噌と豚肉・海鮮のスープをベースにした、にんにくの風味が効いた濃厚なラーメンで、サービスエリアでの食事としては驚くほど豊かな味わいと満足感でした。白熊ラーメン 亀山本店にも訪れたかったのですが、残念ながら訪問時は休業日でした。

次に立ち寄ったのは水沢もみじ谷公園。ここも紅葉で有名な場所ですが、あいにくまだ色づき始めたばかりでした。それでも広がる景色と穏やかな雰囲気は訪れる価値がありました。公園内は散策がしやすく、頂上からは周囲の色づいた景色を楽しむことができます。

三重県の海岸線、神聖な道、そして地元の温かなおもてなしは、私の旅に忘れられない印象を残しました。伊勢神宮の神聖な神社から、大台の穏やかな湾まで、どの体験も精神的・自然的な美しさに深く根ざしていると感じましたた。この地域は日本の驚くべき多様性を改めて思い出させてくれました。海が島々と交わり、伝統と自然の美しさが絡み合う場所です。6日間を通じて、保存と進化の間の繊細なバランスを体感し、伝統と現代の快適さが共存している場所で、自然と文化の調和を目の当たりにし、対比の中に美を見出し、人々の溢れる活気の中で静けさの瞬間を大切にすることを教えてくれました。