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30 days Road Trip Reporter : ブログ4 -奈良、京都編-

日本各地を巡る世界でもっとも魅力的な旅 フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト30日間の旅レポート(第4部) 

日本の起源:奈良、京都、三重県で深い歴史と伝統を探る(第4部)

奈良県は、日本の古代国家「大和」の中心地として、日本文明の基盤を築いた地です。奈良時代には平城京が都となり、日本初の本格的な中央集権国家が形成されました。その後、平安時代には京都に都が移され、日本の文化や統治の中心として発展しました。 また、西に隣接する三重県の伊賀地方は、戦国時代には伊賀忍者の活動地として知られ、歴史的に 奈良や京都と深く関わりがありました。この地域の豊かな自然と歴史は、旅行者を日本の古代から続く伝統と文化の世界と誘います。

この地域には、風光明媚なハイキングコース、田んぼ、果樹園、歴史的な古墳があり、多くの和歌を生み出してきた景色が広がっています。それだけでなく、古代日本の深いルーツが色濃く残る場所でもあります。この旅では、大和や伊賀の自然美と静謐さだけでなく、日本を形作り、何世紀にもわたって受け継がれてきた伝統と歴史に触れることができました。

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルを拠点として、私は京都府南山城と奈良県天理山辺の道にある2つのホテル、フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろとフェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道に計4泊し、広大な歴史的な地域を探訪しました。南山城は、奈良県、三重県、滋賀県の交差点に位置し、京都の名高い宇治茶の約半分を生産する地域として知られています。この伝統は鎌倉時代から守られてきました。また、伊賀流忍者の発祥地である伊賀に近く、三県の交差する文化への魅力的な玄関口となっています。

天理は、30キロにわたって伸びる日本現存最古の道「山の辺の道」の所在地です。この古道は、日本の歴史において重要な役割を果たし、多くの和歌を生み出した神聖な神社や古墳をつないでいます。

 

1日目:忍者の遺産と隠れた伝統
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ

この日は、フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろで用意された美しく詰められた朝食ボックスから始まりました。地元の肉と野菜が詰まった黒い箱は、三重県伊賀市を探訪する一日のスタートにぴったりでした。伊賀は、伊賀流忍者の発祥地として知られ、彼らはスパイの役割として有名です。ホテルからわずか15分のドライブで到着します。

伊賀忍者博物館を訪れ、忍者の秘密の世界に没入する体験をしました。忍者屋敷の案内付きツアーでは、一見普通の屋敷に隠された扉や落とし戸、逃走ルートを見学でき、その巧妙さに驚きました。同じ公園内には「白鳳城」として知られる伊賀上野城もあり、その白い城壁から伊賀市を一望できます。この城は戦略的な展望台として機能し、忍者を雇っていた武士たちの力を反映しています。

午後には、「伊賀くみひも 組匠の里」を訪れました。「組紐」は奈良時代に日本に伝わり、武士の刀や鎧を装飾するために使われていました。ここでは繊細な編み込み技術「組紐づくり」を体験しました。家族で何十年も組紐を編み続けてきた職人の方に教えてもらいながら、伝統的な木製の織機と絹糸を使って自分だけの装飾紐を作りました。この繊細で瞑想的なプロセスは、何世紀にもわたる伝統への理解を深めてくれ、楽しく忘れられないものとなりました。

さて、昼食は、「九庵」という地元で評判の創作うどん店を訪れました。カレー出汁のうどんにチーズをトッピングした一品を選びましたが、このユニークにアレンジされた料理は、もちもちした麺とコク深い風味豊かな出汁が絶妙にマッチし、忘れられない味わいでした。

午後には、京都府和束町へ。ここはお茶の栽培が有名で、800年以上の歴史があると言われています。和束町の茶畑は、日本全国の宇治茶の約半分を生産しており、鎌倉時代から、約300の家族経営農園で代々受け継がれてきました。その茶畑の景観は最も美しい村の一つと言われています。秋の紅葉に囲まれ丁寧に手入れされた茶畑のなだらかな丘陵は、息をのむほどの絶景渓でした。フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろから和束への車での道のりは約25分。風が心地よく吹き抜けるドライブを楽しみながら、「旅は目的地だけでなく、その過程も大切だ」と改めて感じました。

和束町内にはお茶を楽しめるカフェがいくつかあります。。「Dan Dan Cafe」では、茶畑を180度一望できる景色を楽しみながら、抹茶を使ったドリンクやスナック、温かい食事をいただけますまた、「d:matcha Kyoto Cafe & Kitchen」では、茶摘み体験やお茶のテイスティングができ、オーガニックのお茶の購入もできます。最後に「和束茶カフェ」に立ち寄りました。地元の農家が育てたお茶やお菓子を楽しめ、。有機栽培の選択肢も豊富でした。

この日の一日の締めくくりとして、伊賀の忍者文化をテーマにしたユニークなレストラン「ニカク食堂」へ。忍者をモチーフにした装飾や回転する隠し扉、手裏剣の形をした料理などが楽しめます、伊賀の忍者文化に触れた一日の最後を、遊び心あふれる食体験で締めくくりました。

 

2日目:日本茶の起源と天理の神聖な道
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道

1日の始まりは窓の外に広がる茶畑の霧がゆっくり晴れていく様子を眺めながら、コーヒーを飲む静かなひとときから。フェアフィールド・バイ・マリオットはすでに「第二の我が家」のようです。

朝食には、「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」へ。ここでは、緑茶風味の佃煮入りおにぎりやお茶を使ったお餅、抹茶ソフトクリームを楽しみました。お茶の里・南山城らしい最高の村の締めくくりになりました。

さて、南山城村から車で20分のドライブを経て奈良県へ。紅葉や茶畑に囲まれた穏やかな道を通り向かったのは、茶道のプライベート体験でした。そこで出会ったのは、7代目の茶師である上久保淳一さんです。秋の彩りに囲まれた川を見下ろすロケーションで、上久保さんは家族が150年にわたって守り続けてきた伝統について語りながら、お茶を煎れてくれました。家族からは別の仕事を勧められたものの、美味しいお茶を作ることが彼にとって何よりの喜びだったため、家業を継ぎ、この文化を世界に広める決意を

したそうです。1年目には、800時間以上を費やしてお茶を手揉みするなどして研鑽を積み、その技術が評価され、2017年には全国手もみ茶品評会 1等受賞 農林水産大臣賞 「茶聖」称号を授与されました。彼のお茶は甘みとコクがあり、お茶への愛情と何世代にも渡る伝統が溶け込んでいるのを感じました。陶器の茶器を使った 特別な体験では、上久保さんの温かいおもてなしとこだわりを味わうことができました。また、ツアーには、150年の歴史を持つ茶畑の見学もあり、まるで1枚の絵画のような美しい景色に見とれてしまいました。

南山城村は、個性豊かで歴史深い3つの県を巡るのに最適な拠点でした。満たされた心とお腹で、次の宿泊地「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」まで35分のドライブを楽しみました。このホテルは、洗練された黒い外観とモダンなデザインが特徴で、隣接する「道の駅 なら歴史芸術文化村」の歴史的な雰囲気と見事に調和しています。

昼食はホテルの隣にある人気のトンカツ店「まるかつ」でいただきました。この「道の駅」では、陶器や木工品などの地元の職人が作る工芸品や、地域の豊かな歴史の展示も楽しめます。

その後、ホテルの広々としたロビーラウンジで、マーケットプレイスで購入した地元の特産品を使った軽食をいただきながら、午後のひとときをのんびりと過ごしました

夕食には「彩華ラーメン」へ。このお店は天理ラーメン発祥の地として知られており、赤い提灯が飾られスーパーマーケットの駐車場に位置しています。店内に入ると、にんにくの香ばしい香りが迎えてくれました。ラーメンは炒めた白菜、ニラ、ニンジン、豚肉が入り、柔らかなチャーシューとスパイスがトッピング。もちもちした麺とシャキシャキの野菜の組み合わせが絶妙で、心も温まり1日の締めくくりにふさわしい一杯でした。

 

Day 3: 大和の心を巡る巡礼
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道

旅の3日目は、フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道の美味しい朝食ボックスから。地元の旬の食材が使われ、蒸した銀杏や奈良漬が入っており、もみじや鹿の形をあしらった野菜もかわいかったです。

この日の予定は、日本最古の道「山の辺の道」を30キロ以上歩くことでした。この道は、桜井から奈良まで続き、日本の精神的・文化的なルーツを感じさせる場所です。田んぼや果樹園、小さな村を通り過ぎ、神社や古墳が点在しています。この古道は数多くの和歌にインスピレーションを与え、その風景は今もなお詩人たちを魅了する美しさがあります。フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道は、ちょうどその登山道の近くにあり、私はこの日、三つの歴史的スポット(大神神社、石上神宮、長岳寺)を目指しました。

まずはホテルから徒歩10分のところにある石上神宮は、深い森に包まれ、参道はそびえ立つ木々に囲まれた静かな雰囲気を醸し出しています。この神社は、自由に歩き回る神聖な鶏で知られ、古代日本の精神性を感じることができる場所です。

次に、桜井方面に車を走らせ、大神神社駐車場に車を停めて、天理に向かって歩き始めました。大神神社は日本最古の神社の一つで、三輪山を拝する神社です。その敷地を歩くと深いエネルギーが感じられ、古代の杉の木に囲まれた中、歩を進めると、時の流れを超越した感覚に陥りました。

昼食は、古民家を利用した茶屋「そうめん処 森正」へ立ち寄りました。ここでは、1,200年以上の歴史を持つ三輪素麺は、あっさりとしながらもうまみが詰まった一杯で、まさに旅の途中の理想的な昼食となりました。

山の辺の道を歩く巡礼の途中、まるで日本の古代に足を踏み入れたかのような感覚を覚えました。道を歩くたびに、まるで時を遡る旅をしているような気分で、古墳に出会うたびにその思いが強くなりました。また、この道を歩くこと自体が私にとって「森林浴」のような感覚になりました。神社の石畳みの上を踏みしめるたびに、砂利が奏でるリズミカルな音が心を落ち着かせる、ASMRのように響き、そよぐ葉の優しいささやきと調和していました。そびえ立つ杉の木々に囲まれた空気は、まるで目に見えるかのような神聖な気配を帯びていました。

30キロの道中で出会った巡礼路を歩く人々の姿に深く胸を撃たれました。赤ちゃんを抱いた人、確かな足取りで歩くご高齢の方まで年齢を問わず、また一人で、友達や恋人と歩いている人も、みんなそれぞれが静かな敬意を持ってこの旅路に向かい合っていました。1人旅をする者として、そんな巡礼者たちの姿に強く心を動かされました。 彼らの忍耐力と優雅さに触れ、自分自身の強さや可能性について考えさせられました。この旅を通じて、私もまた自分なりの巡礼を歩んでいるのだと気づきました。精神的な強さと道の先あるつながりを見出だしながら。

一歩一歩が、まるでエネルギーが沸いてくるかのような景観の中を進む旅でした。自然と歴史が交錯するその場所で、道は単なる通路ではなく、日本の起源を語る生きた記録であり、その旅自体が目的地と同じかそれ以上の価値を持つ巡礼のようなものでした。

道中にはたくさんの茶屋がありましたが、私が気に入ったのは「山辺の道 花もり」。コロンビア産のドリップコーヒーと軽いデザートでほっと一息つくことができました、素朴で温かみのある雰囲気も相まって旅の思い出に残る立ち寄り場所となりました。道は標識が整備されており、途中にはトイレや自動販売機もあるので安心して歩くことができます。

その後、ホテルに戻り、夕食は地元のおでん屋「すぎ乃」で。おでんの種類や、温かくて風味豊かなしゃぶしゃぶは、長いトレッキングのあとにぴったりな癒しの味でした。

 

Day 4: 奈良での食と文化のハイライト
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・三重熊野古道みはま

ホテル出発前に、ホテルのスタンプをスタンプラリー手帖に押して、30日間の旅の思い出のひとつに。ゲストは、伝統的な和紙を使用したホテルオリジナルのスタンプラリー手帖を購入し、各ホテルで地域の魅力を表したデザインのスタンプを集めることができます。途中で集めたスタンプは、BONVOYポイントや地元の特産品、宿泊券などのリワードと交換することもでき、旅を楽しみながら特典も得られます。

奈良には日本最古の都市の一つとして、多くのミシュラン星付きレストランがあります。伝統的な懐石料理を体験しようと、奈良公園にある「夢窓庵」に行きました。こちらの多彩なコース料理は、季節の食材を使った繊細な味わいが特徴で、伝統とアートの素晴らしいバランスでした。その後、奈良公園を散歩し、鹿たちと触れ合うことで、遊び心ある楽しい一日を締めくくりました。

次の目的地、三重県の海岸へ向かう長いドライブに備え、この数日間の深い体験を振り返りました。伊賀の忍者遺産から、南山城のお茶、天理の精神的な道に至るまで、この地域は日本の古代の歴史と文化が見事に織り交ぜられています。組紐作りやお茶の体験など、それぞれが日本の伝統芸術と積み重ねてきた歴史を感じました。

京都、奈良、伊賀の遺産は、単なる古代の遺跡にとどまらず、職人たちの献身や巡礼者たちの精神、そして自然と歴史が結びついた深い絆を通して生き続けています。この旅は、日本の起源が過去の物語なだけでなく、今もなお生き続け、人々にインスピレーションを与え続けていることを改めて感じました。次の旅路へと向かう準備しながら、この地域が大切に守り続けてきた時の流れと伝統の重みを胸に刻みました。

次回の「第5部」では、三重県の海岸沿いの魅力を発見していきますので、ぜひご覧ください!