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30 days Road Trip Reporter : ブログ3 -兵庫編-

日本各地を巡る世界でもっとも魅力的な旅 フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト30日間の旅レポート(第3部) 

自然と伝統が織りなす風景:兵庫県

兵庫県は日本の中央に位置し、南は瀬戸内海から北は日本海に至るまで、多様な景観をつなぐ場所です。古代の歴史と山々の風景、そして時が止まったかのような趣のある町が融合しています。「天空の城」として知られる幻想的な竹田城跡から、江戸時代の街並みがそのまま残る懐かしい出石の町まで、兵庫はその自然美と豊かな文化を巧みに織り交ぜています。この旅では、時間をゆっくりと過ごし、今に浸り、神秘的な名所や秋の紅葉を味わい、日本の地方の時を超えた魅力に身を委ねることができました。 

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルが今回も拠点となりました。フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫但馬やぶに2泊し、象徴的な名所を訪れ手つかずの自然を体験し、地元の人々と触れ合い、予期せぬ美しい瞬間に出会いました。 

兵庫県北部に位置する養父市は、息をのむような風景の玄関口です。清らかな谷、なだらかな山々、そして伝統的な工芸品で知られるこの市は、1時間以内で訪れることができる近隣のスポットを探索するための便利な拠点となります。自然との深い結びつきは、地元の料理や工芸品、そして温かなホスピタリティにも表れています。そのため、兵庫の隠れた魅力を発見するのに最適な場所です。霧に包まれた谷から鮮やかな秋の紅葉まで、視覚だけでなく心までも魅了する力を持っていることを示してくれました。 

 

1日目:但馬養父市へ到着 
宿泊地:フェアフィールドバイマリオット兵庫但馬やぶ 

蒜山高原から車で3時間のドライブを経て、夕方に養父市に到着。200キロ以上を運転した後に、フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルにまた戻ってきたことで、まるで「我が家」のように感じられるようになってきました。フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫但馬やぶは、もちろん各地で共通している設備を備えています。たとえば、地元のスナックが購入できるマーケットプレイスやアプリで利用できるランドリー設備などがあり、長期旅行中に衣類を洗える場所があるのはとてもありがたいです。このロケーションでは、兵庫の伝統的な豊岡杞柳細工作られたランプシェードが取り入れられ、地元らしさが感じられるのも素晴らしい点でした。 

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルに宿泊するたびに、どの場所でも変わらぬ心のこもったおもてなしを受けられると感じます。特に日本を旅していると、外国人として言語の壁に直面することがありますが、このホテルのスタッフはいつも親身になって助けてくれます。チェックインのたびに、その地域のアクティビティやおすすめのレストランが載ったパンフレットを提供してくれたり、レストランやアクティビティの予約を手伝ってくれたりします。 

夕食は、スタッフおすすめの「れすとらん やの」という地元の食堂でいただきました。ここでは、家庭的で温かみのある料理が楽しめます。私は、豚の角煮ご飯をメインとしたスペシャルセットを注文しました。お肉はとても柔らかく、味わい深いもので、スープが添えられたラーメンも一緒に楽しむことができました。 

翌日は午前4時に起きて出かけるため、この日は早めに就寝しました。 

 

2日目:古代日本の響きをたどる 
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫但馬やぶ 

2日目は午前4時20分に始まりました。ホテルのスタッフが手配してくれたツアーバスに乗り込み、立雲峡駐車場へ向かいました。ここは竹田城を正面に望むハイキングの出発地点です。15世紀に建てられたこの歴史的な城は山の尾根に位置し、「天空の城」として知られています。特に霧が谷を覆うとき、その幻想的な姿が浮かんで見えることで有名です。 

駐車場に着いたときは標高の影響でとても寒かったため、温かい缶コーヒーを買い、手を温めながら2キロの登山をスタート。道中は濃い緑に包まれ、冷たい空気が過去のささやきを運んでくるようでした。最初のビューポイントに到着すると、霧の中に浮かぶ竹田城の遺跡が現れました。全部で3つのビューポイントがあり、それぞれ異なる角度から城と谷を見渡せます。一番高いポイントである第1展望台までの道のりは、写真を撮りながら歩いて約40分かかりました。 

私が訪れた日は、霧が城を完全に覆う浮遊現象は見られなかったものの、谷間に霧が流れ込み、またあっという間に消える様子は非常に壮観でした。この光景はまるで自然が息をしているかのようで、何とも言えない感動を与えてくれました。 

ホテルのフロントで紹介してもらったツアーバスはとても便利でした。竹田城周辺の駐車場は早朝3時にはいっぱいになることがあるため、このバスはおすすめです。また、バス移動中に仮眠をとることができ、登山に向けてリフレッシュできる点も良かったです。 

ホテルに戻ると、地元の食材を使った温かい野菜スープ、サラダ、ペストリーが入った朝食ボックスで一息つきました。共用スペースで本を読みながらゆったりと過ごすのも心地よい時間でした。 

その後、養父神社を訪れました。この小さな神社は、旅人の守護で知られています。赤い橋は単なる装飾ではなく、現実から精神の領域へと移行することを象徴しており、神聖な空間への入り口としての役割を果たしています。秋には、この橋を囲む鮮やかな紅葉が訪れる人々に森林浴のような静かな癒しを提供してくれます。私が訪れたときは曇り空でしたが、暖かい紅葉のトーンが美しいコントラストを生み出し、景色は一層際立っていました。 

赤い橋を渡るとき、物事の移り変わりの美しさについて考えさせられました。四季や人生の段階のように、すべてのものにはその時と目的があるのだと。この橋が物質的な世界と精神的な世界をつなぐように、変化の瞬間はすべてのものがその場所にふさわしく、適切なタイミングでめぐりあうことを教えてくれるのだと思いました。 

続いて車で25分ほど移動し、江戸時代の雰囲気を残す「小京都」と呼ばれる出石町を訪れました。歴史的な城下町であるこの町は、伝統的な建築が保存されており、日本の封建時代の姿を垣間見ることができます。出石の古い街並みを歩くことは、まるで過去にタイムスリップしたかのような感覚でした。 

出石はそばの発祥地としても知られており、小さな陶器の皿に盛られた「皿そば」が有名です。私はこの地で最も古いそばを試してみることにしました。「出石そば たくあん」というお店に立ち寄り、名物の皿そばを注文しました。このお店は、何世紀にもわたる出石そばの伝統を守り続けている場所として知られています。手作りのそばは完璧な歯ごたえで、とろろや生卵などのトッピングを加えることで、自分好みに味をカスタマイズしながら食べるという、楽しく美味しい食事体験ができました。 

コーヒーブレイクには、出石の古い町並みの中にひっそりと佇むモダンなカフェ「Fave」を訪れました。ここで温かいほうじ茶ラテとカヌレを楽しみました。伝統と現代が融合したような風味が魅力的でした。 

出石の街並は、細い路地や丁寧に保存された伝統的な建物があり、どこか永遠を感じさせる美しさが漂っています。元々は城下町としての文化的な重要性を持つこの町は、まさに魔法のような雰囲気を放っていました。「家老屋敷」という武士の邸宅を見学しましたが、この邸宅には隠された2階があり、外からは見えないように工夫されているのが特徴的でした。また、「出石城跡」も散策しました。現在では城の遺跡が美しい公園として整備されており、秋の木々に囲まれた穏やかな場所として地元の人々に親しまれています。 

養父へ戻る道中では、谷間に霧が流れ込み、まるで天国のような神秘的な光景が広がっていました。朝の霧が地球の贈り物として放たれ、夕方には再び木々や谷間の地平線に戻るかのような感覚がありました。 

夕食には、「鼓々(ここ)」という居心地の良い焼肉店を訪れました。ここでは、豊かな霜降りとバターのような柔らかさで知られる但馬牛を楽しむことができました。炭火で焼いたプレミアムな牛肉は、最高のディナーとなりました。 

 

3日目:丹波紅葉と兵庫との別れ 

兵庫県での旅の最終日、私は丹波紅葉巡りで知られる10の寺院のうちの一つ、「高源寺」を訪れました。この広大で静寂に包まれた寺院は、燃えるような赤いモミジが彩りを添える秋の名所として知られています。特に多層の塔とその周囲の紅葉が写真家や自然愛好家の間で人気です。 

有名な写真スポットに到着したとき、あいにく激しい雨にあってしまいました。そこで、小さな木陰でカメラを守りながら奮闘している高齢の写真家を見かけました。私は声をかけ、傘を共有することを提案し、傘の下で心温まるひとときを過ごしました。言葉は通じませんでしたが、彼が熱心に自分の写真を見せてくれる姿に感動しました。別れ際には、お礼としてキャンディーをくれました。それは甘いお菓子であるだけでなく、心に残る素敵な思い出にもなりました。 

 

兵庫県は、その自然と歴史の美しさがまるで織り込まれるように調和している場所です。静かな風景、古代の町や城の穏やかな魅力、丹波紅葉の鮮やかな彩り、どれも心に深く刻まれました。この旅で感じたのは、旅の美しさは目的地だけでなく、その過程での出会いやご縁にもあるということ。そして、日本の地方では、隠れた宝石は場所だけでなく、人々との瞬間にも宿っているのだということでした。 

日本の大都市を離れ、新たな冒険に出る準備ができたら、次回の旅で奈良県の隠れた魅力を探りに行く第4部をぜひお楽しみに!