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30 days Road Trip Reporter : ブログ2 -岡山、広島編-

日本各地を巡る世界でもっとも魅力的な旅 フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト30日間の旅レポート(第2部) 

日本を海から山まで横断する旅〜広島と岡山の自然美〜 (2)

古くから、日本の風景はその情緒的なコントラストで旅人を魅了してきました。広島県と岡山県は、それを美しく体現しています。中国地方を南北にわたるこの旅では、穏やかな海辺の静けさ、牧歌的な高原、そして山々の風景が織りなす絶妙なハーモニーが広がります。広島の世羅高原から岡山の蒜山高原、さらには瀬戸内海から日本海まで、多様な景観が広がるこの地域は「山と海が出会う場所」です。

今回の旅では、「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」を拠点に、広島世羅と岡山蒜山高原のホテルに5泊滞在し、この土地が持つ特別な魅力を満喫しました。

広島県の丘陵地に位置する世羅は、四季折々の花が咲き誇ることで知られています。春にはチューリップ、秋にはコスモスが一面に広がる景色は訪れる人々を魅了します。また、海のほうに向かうと瀬戸内海が広がり、3000を超える島々が点在する風景と山々のコントラストが美しい地域でもあります。この多様性が広島の自然美を際立たせ、世羅を日本の自然美への玄関口として特別な場所にしています。さらに、世羅では地元の新鮮な食材を活かした食文化が根付いており、その豊かな味わいも魅力の一つです。

岡山県の蒜山高原は、神秘的な蒜山三座(上蒜山、中蒜山、下蒜山)に囲まれた牧歌的な高原で、雄大な自然と静けさに包まれています。この地域は高原の気候とサイクリングコースで知られ、自然愛好家にとって理想的な場所です。また、蒜山高原の地元料理である焼きそばやからあげ、乳製品といった農業の恵みを感じる食文化も見逃せません。

 

1日目:広島世羅への到着
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅

福岡のうきはからは車で博多駅まで移動し、博多駅から福山駅までは新幹線、福山駅からはさらに車で世羅に到着しました。フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅に到着したときは、心からのリフレッシュを感じました。温かく迎えてくれるスタッフの笑顔がとても印象的で、まるで自宅にいるような安心感がありました。チェックイン時には地元のおすすめのレストランを教えてもらい、予約まで手配してくれたおかげで、ゆったりと世羅での旅の初日を過ごすことができました。

夕食は、地元の食材をふんだんに使ったアメリカンスタイルのレストラン「タイニー」で。ステーキプレートは絶妙な味わいで、この土地の農業と食文化の豊かさを感じさせる素晴らしい一品でした。世羅の魅力をさらに知りたくなり、これからの旅に期待が膨らみました。

2日目:世羅の自然と地元の味覚
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅

この日は、フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅の朝食ボックスから。地元の食材をふんだんに使用した新鮮な野菜や季節のフルーツ、手作りのパンが盛り込まれ、素晴らしい朝のスタートとなりました。

最初に向かったのは、「今高野山龍華寺」。秋の鮮やかな紅葉が寺院の敷地を赤やオレンジ、金色に染めていました。この何世紀も前に建てられた寺院は、山々に囲まれた静かな場所にあり、自然の炎のような色と調和して、私の心を静かにさせてくれました。年配のボランティアの方が温かく迎えてくれ、寺院の歴史について話してくれました。言葉の壁を超えたその温かさとおもてなしに触れて、私は改めて旅の魅力を感じました。人それぞれは違っていても、結局はみんな同じ人間であり、そうした小さな瞬間こそが私たちを繋げているのだと実感しました。

寺院の敷地内にある「福知院カフェ」にも立ち寄りました。ここは、修復された伝統的な建物で、地元の食材を使ったお菓子やお茶が楽しめます。大きな窓のそばに座って、そこから見える秋の景色を眺めると、まるで自分だけの寺院のような空間で、抹茶と和菓子を味わうことができました。

カフェを後にすると、太鼓の音が聞こえ、音の方向に足を運ぶと、秋の訪れを祝う伝統的な舞踊が披露されていました。華やかな衣装を着たパフォーマーたちが、太鼓のリズムに合わせて優雅に踊る姿は、忘れられない文化的な瞬間となり、その体験を幸運に思いました。ゆっくり旅することには、本当に素晴らしい出会いがあります!

昼食は、車で5分ほどの場所にある「わらや」でいただきました。ここは広島風お好み焼きの専門店で、シェフが鉄板でキャベツ、麺、豚肉を重ね、特製ソースをかける様子を見ているのがとても楽しかったです。鉄板で提供される熱々の料理は、温かくボリューム満点で、広島ならではの味わいが広がりました。

午後は、世羅ワイナリーを訪れ地元のワインの試飲をしました。特に印象に残ったのは、周囲の山々を眺めながら乗るミニ列車。年配の陽気な車掌さんが案内してくれ、乗客に楽しんでもらうことを何よりも大切にしていることが伝わってきました。

世羅は広大な花畑で有名で、冬の時期には「世羅高原キャンドルナイト」が開催されます。夕方には、ランタンに照らされたバラ園でその幻想的な雰囲気を堪能しました。

夕食は、「ビストロ・ロヴニール」でいただきました。ここは、地元の食材を使った創造的な欧州・日本料理のフュージョンが楽しめる、落ち着いた雰囲気のビストロです。食後には、せら温泉でゆっくりと体を休め、この日を終えました。温泉のミネラル豊富な湯とマッサージサービスで、日々の疲れが癒えました。

 

3日目:尾道の港町の魅力
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅

この日は近隣の「道の駅世羅」で心温まる朝食をいただいた後、歴史的な寺院や狭い路地、そして瀬戸内海の美しい景色で知られる港町、尾道へ向かいました。

尾道に到着し、まずはラーメン発祥の地として有名なラーメン店「一番館」の近くに車を停めました。ここでいただいた尾道ラーメンは、豚背脂を加えた醤油ベースのスープが特徴です。ネギがたっぷりとトッピングされた一杯は、尾道の伝統を感じる美味しい一品でした。

尾道で最も有名な観光スポットは一か所ではなく、複数の場所を巡る「寺巡りコース」です。この道は25の寺院を繋ぐ散策路で、狭い路地や坂道を通りながら、尾道の遺産と街並み、そして海の絶景を楽しむことができます。まずは、ケーブルカーで千光寺へ向かい、尾道市と瀬戸内海を一望できる美しい景色を堪能しました。千光寺のすぐ隣には、「千光寺公園展望台」があります。ここは螺旋状の形をした展望台で、瀬戸内海のきらめく水面と点在する島々を一望できる絶好のスポットです。

その後、私は「猫の細道」へ向かいました。この道は、猫をテーマにしたお店や愛らしい猫たちが並ぶ、どこか懐かしい雰囲気の漂う街並みです。狭い路地を歩きながら、猫たちと触れ合うひとときを楽しみました。途中、猫の細道の上にあるカフェ「尾道イーハトーヴ」に立ち寄りました。ここはエキセントリックなデコレーションと落ち着いた雰囲気の空間で、猫たちとくつろぎながらコーヒーを楽しむのにぴったりな場所です。下を通る他の寺巡りの巡礼者を見ながら、のんびりと過ごしました。寺巡りは自分のペースで進めることができます。私は約3時間をかけ、ゆっくりと巡礼の旅を楽しみました。

その後、次の目的地である蒜山に向けて車を走らせました。フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山蒜山高原に到着すると、長い一日の締めくくりに相応しい完璧な場所に感じられました。ホテルの温かく落ち着いた雰囲気が、これから数日間の岡山の多様な風景を探訪する準備を整えてくれる、安らぎのひとときとなりました。

夕食は「粋呑房(すいとんぼう)」でいただきました。ここは温かい味噌ベースのスープに入った鍋うどんが有名で、温かさと濃厚な風味のバランスが絶妙でした。また、イノシシの餃子もいただきました。外はカリッと、中はジューシーで柔らかな食感が楽しめる一品です。これらの料理は、蒜山の地域の食文化を美しく表現しており、これからこの地域の美味しい料理を楽しむのが待ち遠しくなりました。

 

4日目:蒜山高原の広大な台地
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山蒜山高原

この日は、蒜山高原を探索する前に、まずは「ウッドパオ」で朝食をいただきました。ここは蒜山やきそばが有名で、みそ、野菜、豊かな旨味が詰まった味付けが特徴です。また、ウッドパオはeバイクのレンタルも行っており、高原でのサイクリングのスタート地点として最適な場所です。私はウッドパオから、蒜山ジャージーランド、蒜山塩釜養魚センター、茅部神社、悠々レストラン、福田神社を巡る約20kmのサイクリングを楽しみました。

蒜山三山の壮大な山々に囲まれた高原をサイクリングするのは息を呑むような体験でした。道を進むと、黄金色の田畑や秋の紅葉、美しい村々、広大な草原、そして秋色に染まった丘が次々と現れました。黄色く染まったイチョウが道を彩るのを見ながら、蒜山ジャージーランドでソフトクリームを堪能しました。さわやかな山の空気と美しい景色が、約20kmのサイクリングを一層印象深いものにしてくれました。

昼食は悠々で、有名な焼きそばをいただきました。鶏ガラの出汁を使った焼きそばは、深い味わいが特徴で、からあげもサクサクでジューシーで、とても美味しかったです。

夕方には地元の温泉でリラックスし、その後「茗荷」という家族経営のレストランで夕食をいただきました。温かい鍋うどんは、新鮮な野菜ともちもちの麺が入っており、心温まる一品でした。


5日目:大山の芸術
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山蒜山高原

この日は西に55キロほど車を走らせ、大山に向かいました。目的地に到着するまでの道中も魅力的で、やわらかな朝霧が蒜山三山を背景に立ち上り、まるで夢のような風景が広がっていました。今日は、岡山県に隣接する島根県と鳥取県を訪れる予定です。島根県までは約50キロ、鳥取県までは約30キロの距離です。

最初に訪れたのは、足立美術館(島根)です。ここは、日本庭園が美しく整えられており、美術館の窓からは季節ごとの異なる風景が楽しめます。まるで生きている絵画を見ているかのような感覚に包まれました。昼食前に、清松庵(きよまつあん)で簡単なご飯とビーフサンドをいただきました。

次に、「植田正治写真美術館」を訪れました。現代的な建築空間で、名高い写真家・植田正治の作品が展示されています。シンプルな構図でありながら、深い人間の感情を感じさせる彼の白黒写真と、美術館のミニマルなデザインが見事に調和していました。美術館からの眺めも素晴らしく、大山がまるでその美術館の一部のように感じられました。昼食は隣の「テラス ザ ダイセン」で、地元の食材を使った料理を山々を一望できる絶景と共にいただきました。

その後、大山牧場「大山まきばみるくの里」に行き、クリーミーなソフトクリームと乳製品を楽しみました。広々とした牧草地と遠くに見える海を眺めながら、贅沢なひとときでした。

大山から蒜山へ戻る途中、鍵掛峠展望台や鬼女台展望台に立ち寄り、沈みゆく夕日が黄金色に照らす風景を見ながら、大山に別れを告げました。1日で庭園から写真まで、さまざまなアートの形を与えてくれました。

夕食は、「高原亭」という素敵な焼肉屋さんで、地元の牛肉と温かいおもてなしを楽しみました。オーナーの英語でのやり取りもとても親しみやすく、心に残る素晴らしい食事となりました。

 

6日目:蒜山との別れの味

蒜山での最終日の朝は、「ベーカリーズキッチン オハナ」で新鮮な焼きたてパンとともに、無料で提供されるコーヒーをいただきました。その後、近くの「道の駅 風の家」に立ち寄り、次の目的地へと車を走らせました。

蒜山ジャージーランドに向かう途中、昨日のサイクリングで通った美しい風景がよみがえり、懐かしい気持ちになりました。ジャージーランドでは、地元の肉、野菜、チーズを使ったフォンデュとステーキのセットを楽しみました。

蒜山高原を出ると、旅の最後の部分を締めくくりながら、日本の多様な風景がいかに流れるように調和しているかを改めて感じました。広島と岡山の風景が一つの美しいリズムを作り出していることを実感しました。広島の紅葉が穏やかな瀬戸内海の水面へと流れ、蒜山の金色の高原は、霧に包まれた大山の頂へと続き、その先に広がる海に触れんばかりでした。

日本の地方は、単なる場所でなく、静けさ、つながり、そして驚きが詰まった瞬間が数多くあります。フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルに滞在することで、この調和に身を委ね、土地と海、旅と目的地の素晴らしさを味わうことができました。

 

もしあなたが日本の大都市を超えた探訪に興味をひかれたら、次の冒険へのインスピレーションを求めて、私の旅の第3部も引き続きお楽しみください。