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30 days Road Trip Reporter : ブログ1 -九州編-

日本各地を巡る世界でもっとも魅力的な旅 フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト30日間の旅レポート(第1部) 

日本独自のロードトリップ文化において、「道の駅」は何十年もの間重要な役割を果たしてきました。単なる休憩スポットではなく、地元の人々や旅行者が集まり、地域の魅力を満喫できる活気あるコミュニティの拠点です。それぞれの道の駅では、新鮮な農産物、郷土料理、手工芸品、さらには季節ごとのお祭りを楽しめます。全国に1,100カ所以上点在する道の駅は、日本のロードトリップの目的地であり旅の楽しさを倍増させる存在です。 

日本人にとって、この旅のスタイルはよく選ばれる楽しみ方の一つであり、山道や海岸線、田園風景をゆったりと巡りながら、日本ならではのホスピタリティと地域の特産品を満喫する機会でもあります。しかし、外国人旅行者にとって、このような地域ルートの魅力はまだ十分に知られていないのが現状です。 

近年、日本の観光業は大きな盛り上がりを見せています。20245月だけで、訪日外国人旅行者数は約300万人を超え、前年同月比で60%増加しました。しかし、多くの外国人旅行者は大都市に集中しているのが現状です。例えば、2023年には東京だけで2000万人近い外国人観光客を迎え、訪日旅行者の79%が東京を訪れたと言われています。しかし、都会の喧騒を離れた先には、まだ知られていない自然豊かな田舎や隠れた名所が数多く存在しています。 

このような背景の中、フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクトが誕生しました。日本全国の道の駅に近接する29のホテルで構成されるこのプロジェクトは、「新しい旅のスタイル」を提案しています。現代の旅行者のために設計されたこれらのホテルは、地域独自の魅力とモダンな宿泊施設の快適さの融合です。例えば、ロビーラウンジのランプシェードはそれぞれの地域の特徴を表したものになっており、地元のスナックや飲み物が手軽に購入できるマーケットプレイスが設けられています。 

各ホテルにはオリジナルのスタンプラリーが用意されており、旅の思い出として各地のホテルを訪れる楽しみを倍増させます。また、地元レストランとのコラボレーションによる朝食ボックスも魅力の一つ。地域の新鮮な食材を使用した朝食は、一日の冒険のスタートを最高の形で飾ります。このプロジェクトは、地域旅行の新しいスタイルを提案し、日本の田舎の魅力をモダンなホスピタリティで再定義しています。 

 

九州:なだらかな丘陵と隠れた自然の宝庫 

九州は日本で3番目に大きな島で、ロードトリップを楽しむには理想的な場所です。7つの県から成るこの地域は、壮大な火山地形、穏やかな温泉街、そして心温まるホスピタリティで知られています。豊かな食文化と歴史的な名所を誇る九州は、ゆったりとその美しさを堪能する旅行者を歓迎します。 

私は4泊5日で2つのフェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルを拠点にし、九州の広大な地域を探索しました。フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇とフェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきはです。 

 

阿蘇:火山と自然が織りなす絶景 

熊本県の中心に位置する阿蘇地域は、その壮大な自然景観と日本最大の活火山であり、世界有数のカルデラを持つ阿蘇山で有名です。この地域の草原、草千里ヶ浜では、360°の眺望のほかに、乗馬、ハイキングが楽しめます。火山由来の温泉文化でも知られ、自然に囲まれた温泉で癒しのひとときを過ごせます。また、肥沃な火山土壌のおかげで、阿蘇地域は特産品として知られる阿蘇牛や乳製品の生産地としても名高いです。さらに、可愛らしい村々や歓迎ムードの道の駅もあり、地元の伝統と触れ合う機会が多くあります。 

 

うきは:果物の王国 

福岡県うきは市は、「フルーツの王国」とも称され、農業生産高に占める果実の割合が34%と、全国平均の約9%を大きく上回るという、驚くべき農業実績を持っています。肥沃な土壌と温暖な気候に恵まれたこの地域では、一年を通じて果物が栽培されています。うきはの魅力はその農業だけでなく、土地と人々との深いつながりにもあります。収穫される果物一つひとつが、この地域の伝統を物語っています。 

秋になると、九州は黄金色の光で包まれ、山々や鮮やかな紅葉が魅力的な風景を作り出します。緑に覆われた森や開けた景色、谷間を進む道は、赤やオレンジ、黄色の色彩に彩られ、夢のようなドライブを体験させてくれます。 

 

1日目: 阿蘇へのゲートウェイ 
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇 

旅の始まりは、ホテルからわずか200メートルの距離にある「道の駅 阿蘇」から。ここで地域のグルメを昼食として楽しみ、その後、阿蘇山を目指して出発しました。 

草千里ヶ浜へのドライブは、この旅の雰囲気を象徴するものでした。標高1,100メートルの草原で、散策路や阿蘇山の壮大な眺望を楽しむことができます。私はこの草原を歩きながら、午後の金色の光に包まれる景色を満喫しました。 

広大な草千里ヶ浜と力強い火山の姿を目の当たりにし、大自然のスケールの大きさに圧倒されました。そびえ立つ山々と噴煙を上げる火山の風景は、自分がこの広大な世界の中でいかに小さい存在であるかを思い出させてくれるようでした。この瞬間を、この旅の終わりまで大切にしていこうと決意しました。散策の締めくくりには、「草千里珈琲焙煎所」で淹れたてのコーヒーを楽しみ、最後の景色を目に焼き付けました。 

ホテルに戻る道では、「白川水源」に立ち寄りました。この清らかな湧き水は日本一の水質と評され、癒しの効果があるとも言われています。冷たくて爽やかな水を飲むために、ぜひ水筒を持参することをおすすめします。 

その後「月廻り公園」へ。夕方のゴールデンアワーの光が、山々の景色を温かな黄金色に染め上げる中、雄大な阿蘇のカルデラと山々が目の前に広がっていました。ベンチに座りながら、静止したかのようなこの壮大な自然の中で一日を振り返り、大きな感謝の気持ちでいっぱいになりました。 

最後に訪れたのは、「月廻り温泉館」。雄大な景色を背景に、温泉に浸かりながら一日の疲れを癒しました。 

ディナーは、「よかよか亭赤牛館 宮地店」で名物の阿蘇あかうし丼を堪能。柔らかくジューシーなお肉は評判通りの美味しさで、その日の締めくくりにふさわしい一品でした。 

 

2日目: 九州の神秘を巡る 
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット熊本阿蘇 

ホテルで地元食材をつかったボリューム満点のおいしい朝食ボックスを楽しんだ後、私は日本で最も古い神社の一つとされる「阿蘇神社」を訪れました。この神聖な場所は、2,000年以上の歴史を持ち、江戸末期の建築的特色をよく現した社殿群は、2016年の熊本地震後の復旧を終えました。 。境内にそびえる黄色く色づいた銀杏の木々が、季節の移り変わりを鮮やかに物語り、葉が風に舞う様子は心穏やかにさせる雰囲気を醸し出していました。 

神社のすぐ外にある「たしろや」に立ち寄り、親子が手作りしたふっくらとしたおやき(あんこまたはカスタードクリーム入り)をいただきました。空腹を満たすだけでなく心も温めてくれました。 

この日のハイライトは「高千穂峡」。火山の溶岩によって形成された神秘的な柱状節理とエメラルドグリーンの水が特徴的です。観光地として人気の場所ですが、その美しさは言葉に尽くせないほどで、滝のある渓谷をボートで巡る光景はおとぎ話のようでした。観光バスの混雑を避けるために午後に訪れるとよいでしょう。またボートは事前予約がおすすめです。 

昼食は「流しそうめん 千穂の家」で楽しみました。竹の樋(とい)を流れるそうめんは、この店が発祥とされる名物で、焼き魚やさっぱりとしたつけ汁と一緒にいただくと絶品。近くの売店で抹茶ソフトクリームを楽しむのもおすすめです。 

帰り道では、「上色見熊野座神社」に立ち寄りました。静かな森の中にあるこの神秘的な神社は、苔むした鳥居や石段に囲まれ、穏やかで癒される空間を提供してくれます。大自然に包まれながら、この神社を目指す旅はまるで森林セラピーのようした。 

ディナーは「コスギリゾート」でのユニークなバーベキュー体験。グランピングや乗馬、ゴルフが楽しめるこのリゾートでは、山の新鮮な空気の中、星空の下で地元の肉を堪能する贅沢なひとときを過ごしました。一日の探検を終えた後、心身ともにリラックスできる特別な夜となりました。 

 

3日目: 五感を満たす一日 
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇 

この日は「阿蘇ミルク牧場」からスタートしました。地元の人にも愛されているこちらでは、新鮮なミルクやふわふわのミルクパンを楽しみ、隣接する薔薇園でゆったりとした時間を過ごしました。美しい花々に囲まれた穏やかな朝のひとときは、日の始まりにぴったりでした。 

ランチは、隠れた名店「鬼笑庵」で手打ちそばを堪能しました。このお店は、すぐ近くの湧き水を使用して作られるそばが評判。紅葉が鮮やかに色づく森の中にひっそりと佇むこのお店へ向かう散歩は、まるで「森林浴」のような癒しの時間でした。 

金色の陽射しが紅葉を透かし、森の床を暖かく照らす光景は言葉を失うほど美しく、落ち葉や小川のささやきが、心を深く癒してくれました。そばを一口食べるたびに、その土地の恵みが凝縮された味わいを感じ、心の中で「ありがとう」とつぶやかずにはいられませんでした。 

午後は「野外劇場TAOの丘」へ。紅葉が彩る中で行われていた太鼓のパフォーマンスは、日本の伝統的な和太鼓とダイナミックな演出を融合させた圧巻の舞台です。山々を背景に繰り広げられるこの力強い太鼓の音色と優雅な動きの調和は、まさに自然と人間の共存の美しさを象徴するものでした。 

帰り道では「竹の熊カフェ」に立ち寄りました。モダンなデザインと伝統的な建築が融合したこのカフェでは、美しい田園風景を眺めながら、米粉を使ったデザートと地元産のコーヒーをいただきました。オーナーの温かいおもてなしも心に残るひとときでした。 

その日の締めくくりは「黒川温泉」です。この温泉街は、ランタンが灯る石畳や茅葺き屋根の建物が並び、まるでタイムスリップしたかのような風情があります。温泉は日帰り利用もでき、私は家族経営の旅館「旅館 わかば」の貸切風呂を利用しました。川を眺めながらの温泉は、この日の疲れを癒すだけでなく、旅全体の魅力を深めてくれるものでした。 

ディナーは阿蘇に戻り「もり蔵」で、地元の食材を使った焼き鳥を楽しみました。カウンター席では、シェフが焼き鳥を丁寧に焼き上げる様子を目の前で見られ、その技術に感動しました。 

 

4日目: うきはの穏やかな魅力 
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは 

阿蘇地方を後にする前に、最後の絶景を楽しむため「大観峰展望所」を訪れました。この人気のスポットからは、阿蘇山や周辺の山々を一望でき、特に朝早い時間には幻想的な霧に包まれることがあります。 

次に立ち寄ったのは「鍋ヶ滝公園」。日本では珍しく、滝の裏側にも行くことができ、ぐるっと滝を一周するコースが整備されています。紅葉が滝の美しさをさらに引き立てており、魔法のような雰囲気を体験しました。 

うきはへのドライブは、別世界に踏み込むような感覚でした。雨が降る中、川沿いの道は鮮やかな紅葉で彩られ、その景色はまるで絵画のようでした。昼食は「こまつ食堂」でいただきました。この家庭的な食堂では、温かいおもてなしとほっとする味わいの郷土料理が楽しめます。 

うきはに到着する前に、「つづら棚田」を訪れました。この400年もの歴史がある棚田では、周りに誰もいない静寂の中でゆっくりと散策でき、田舎道を一人旅する特別な体験を味わうことができました。 

「道の駅うきは」に到着すると、柿の収穫祭が開催されており、柿を使った多彩な商品が並んでいました。特に柿ソフトクリームは、この季節の味覚を存分に味わえる一品で、幼少期に祖母の庭の柿を摘んで食べた思い出を鮮明に思い出させてくれました。地元農家の深い愛情を感じられる味わいでした。 

その日の夕食ーは、家族三世代で営む寿司屋「いち善」で楽しみました。地元の新鮮な食材を使った寿司は絶品で、店内は地元の人々で賑わっていました。言葉の壁を越えて、隣に座った年配の夫婦と打ち解け、熊本の馬刺しと焼酎を分け合う素敵なひとときを過ごしました。別れ際に、その夫婦の奥様が住所を書いた紙を渡してくれ、「いつでも遊びにおいで」と言われた時は、感動して涙が溢れました。この心温まる体験は、旅の中で得られる最も貴重な思い出となりました。 

 

5日目: うきはの隠れた宝物 
宿泊地:フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは 

朝食は「ぱんのもっか」で焼きたてのパンと新鮮なコーヒーを楽しみました。このパン屋では、ジブリをモチーフにした可愛らしいパンが人気で、見ても食べても楽しい一日のスタートになりました。 

その後、うきは市の「筑後吉井」エリアを散策。江戸時代の建築が美しく保存され、白壁の街並みや蔵造りの建物が続くこの地域は、まるで時を遡ったかのような感覚に陥ります。町にはカフェ、歴史的な建物、博物館、寺院などが点在しており、地域の豊かな文化遺産に触れることができます。 

特に「居蔵の館」では、静かな庭園とともに伝統的な日本家屋の美しさを堪能しました。この歴史的な邸宅は、日本の伝統建築を見事に再現し、過去へのタイムトリップを楽しめる場所でした。 

福岡へ向かう前に、「そら豆」というレストランでランチをいただきました。京都で修行した店主が営む古民家でのおばんざい料理屋さんです。旬の食材を使った料理の丁寧な味付けに感動しました。京都の家庭料理であるおばんざいが、九州の食材と融合した一皿一皿が心に残る食体験を提供してくれました。 

九州の旅はここまでです。この地域がもたらす黄金の光、温かな人々、そして息をのむような景色は、私の心に深く刻まれました。九州は単なる目的地ではなく、立ち止まり、耳を傾け、そして没頭する場所でした。 

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルは、地域の探索をよりスムーズにしてくれる拠点として理想的でした。快適に休息を取れるだけでなく、地域の文化とつながる体験を可能にしてくれる場所でした。 

次の地域の探検が楽しみです!引き続き、私の旅を追ってください。